心停止
心停止とは、心臓が血液を送り出す機能が停止している状態である。
心停止は、電気ショックによる治療が有効であり救命率が高いものと、電気ショックが有効でなく一般的に救命率は低いものとに分けられる。
心臓が機能していないことにより、
脳へ血流が行かなくなる
↓
15秒以内に意識消失
↓
3〜4分後には脳神経細胞が不可逆的な変化がおこる
↓
蘇生して血流再開したとしても障害が起こる
このように、重要臓器に血流が行かなくなったことによって、脳やそのほかの重要臓器に酸素が供給することができず、臓器の機能不全が起こる。
原因がいかなるものでも、心停止状態が長く続くことは死を意味をする。
心停止状態を回避するためには、居合わせた人(バイスタンダー)による心肺蘇生術が開始することが必要である。
一次救命処置(BLS:Basic life support)
一次救命処置は、呼吸と循環をサポートする一連の処置
である。
一次救命処置には胸骨圧迫と人工呼吸による心肺蘇生(CPR:cardiopulmonary resuscitation)とAEDの使用が含まれ、誰もがすぐに行える処置であるが、心停止傷病者の社会復帰においては大きな役割を果たす
一次救命処置について知識と実技のスキルを体得できるのが、アメリカ心臓協会のプロバイダーコースである
アメリカ心臓協会 BLSコースの流れ
ここでは、アメリカ心臓協会の一次救命処置についてコース紹介と流れについて説明していく
BLSで学ぶことは、
- 質の高いCPRの重要性、および生存に対するその影響を説明できる
- CPRが必要な人の徴候を認識できる
- AEDの迅速な除細動ができる
- 感染防護具を使用して効果的な人工呼吸を行うことができる
- 異物による気道閉塞を解除することができる