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AED(自動体外式除細動器)と言う言葉が浸透して20年経つ
とにかく人が倒れていれば、「心停止」とみなしてバイスタンダーが「119番通報とAED」と言う通報も浸透されてきたと思う。

平成28年中の救急搬送人員数のうち、心肺機能停止症例数は12万3,554件であり、うち心原性(心臓に原因があるもの)は7万5,109件(A)であった。
(A)のうち、心肺機能停止の時点を一般市民により目撃された件数は2万5,569件(B)であり、このうち1か月後生存率は13.3%、1か月後社会復帰率は8.7%となっている。

(B)のうち、一般市民により応急手当が行われた件数は1万4,354件(C)であり、このうち1か月後生存率は16.4%となっており、応急手当が行われなかった場合(9.3%)と比べて約1.8倍高い。また、1か月後社会復帰率についても応急手当が行われた場合には11.7%となっており、応急手当が行われなかった場合(4.9%)と比べて約2.4倍高くなっている

(C)のうち、一般市民によりAEDを使用した除細動が実施された件数は1,204件であり、1か月後生存率は53.3%、1か月後社会復帰率は45.4%となっている

これからによると、

一般市民による応急手当が行われた場合の1か月後生存率及び1か月後社会復帰率は増加傾向にあるが、一般市民による応急手当の実施は生存率及び社会復帰率の向上において重要であり、今後、一層の推進を図る必要がある。

AEDについて皆さんはどれくらい知ってますか?

皆さんは、AED(自動体外式除細動器)のことをどのくらい知っていますか?
「見たことはあるけれど、触ったことはない」という方が多いと思う。

AEDは、心停止を起こしたときの蘇生に使う救急医療機器。
心停止により倒れた人がいる場合、その場にいる人が協力して使用することで、命を救う手助けをすることができる。

だが、倒れている、倒れようとしている人などと接した時にとりあえずどんな状態であろうと「AEDを貼っておけばいい」と流れになってきている

今回は、AEDについて知っておくべきポイントをわかりやすくご紹介する。

* * * * * * * * *

AEDを使うときはどんなとき?

AEDを使用する時は、「心停止」と認識された人に使う。
心停止とは、【反応なく、正常な呼吸をしていない・または死戦期呼吸のみ、脈拍がない】ことである。要するにCPR(心肺蘇生法)を実施している人になる。
下記の写真は、AEDの添付文章より切り取ったものである

自動体外式除細動器 AED-3100シリーズ カルジオライフ(AED-3100)
BLS横浜ブログ(意識・呼吸がある人には、AEDを使わない)より添付

本装置を使用する前に、患者が以下の状態であることを確認してください。
1) 意識がない
2) 普段どおりの呼吸をしていない
3) 脈がない(熟練救助者のみ)
(中略)
非常にまれですが、除細動が不要と思われる心電図を除細動適応と判断することがあります。

現に意識がある人にAEDで除細動をした言うケースが発生しているからである。
           ERリポート救命救急事例報告【第8回】意識があるのにAED?!(PDF)

AEDは万能に見えても落とし穴はある

上記で示した様にAEDはパットさえ貼ってくれれば助けてくれると思われている方が多いだろう
だが、AEDは傷病者の心電図を解析し、ショックが必要な場合にしか電気ショックの手順には進まない・・・これは救命講習などでも説明がなされる部分ではないだろうか。ここでAEDが判断しているのは、あくまで「電気ショックが必要な心電図かどうか」でしかない。

AEDは「傷病者の意識の有無」や「脈の有無」は判断しませんし、「ショックが必要か不要か」しか使用者には伝えない。電気ショックが有効ではない心停止(心静止など)の場合であっても、正常な拍動の場合でもAEDが発する音声は「ショックは不要です」でしかない。

「でも、ショックが必要な場合にしか電気が流れないなら、意識や呼吸があっても念のため使えば良いのでは?」と思われるかもしれないが、ここでひとつ問題が発生する。
脈のない心室頻拍(心臓が早く動きすぎて空打ちの状態)は電気ショック適応となりますが、循環が保たれている状態での心室頻拍も心電図の波形が同じとなるため、AEDはショックを行う流れに進んでしまうおそれがあるということです。過去にはこれで電気ショックが行われた例もあるようですが、これは機器の問題ではなく操作する人の誤りであるとされている。

このような誤りを防ぐためにも、使用者はAEDの使用条件を把握し、正しい認識で使用頂くことが大切である。

AEDが検出する心電図で見る4種類の心停止

AEDには「ショックの適応あり」「ショックの適用なし」の音声ガイダンスが流れる。
そこで「適応あり」「適応なし」の波形について教えてくださいと聞くと、ショックの適応ありの方では、心電図波形はテキストにも記載されているので答えが返ってくるが、ショックの適応なしでは答えがこない。
そこでここでは4種類の心停止の波形について記載する。

●AEDの概念
AED(automated external defibrillator:自動体外式除細動器)は、ショックを必要とする異常な心リズムを特定することができる軽量の携帯型コンピュータ制御装置である。AEDは異常な心リズムをショックによって停止させ、正常な心リズムを再開させることができる

突然の心停止は心臓が「けいれん」し、小刻みに震える「心室細動」によって起きることが多く、けいれんした心臓の動きを元に戻す機械がAEDである。胸壁を介して心臓に電流を通し、心筋細胞を脱分極させて心室細動を除去するのが、AEDによる電気ショックのことを「除細動」という

また、けいれんした状態を「細動」と言う。心室細動は心臓が全身に血液を送ることができない大変危険な状態である。AEDはこの細動を取り除く医療機器ため、日本語名称で「自動体外式除細動器」と呼ぶ。

電源をいれ、AEDが流れてくる音声ガイダンスに従い、電極パットを胸部に貼り、電気ショックが必要か不要かの判断はAEDが行う。心臓がけいれんしている場合は、「電気ショックが必要です」と除細動の必要性を音声ガイダンスで促す。心臓が正常な状態や、完全に動きが止まっている場合は適応外と判断し、「電気ショックは不要です」と音声ガイダンスで案内でする。

●AEDによる電気ショックが適応となる心電図は
電気ショックが必要となる心電図は、【心室細動】と【心室頻拍】の2つである。

心室細動(VF: Ventriclar Fibrillation)

心臓の筋肉がけいれんを起こす不整脈です。正常な心臓は全身に血液を送るために、心臓が膨らみ、そして収縮し、血液を吸い込み、そして拡張し、吐き出すと言う収縮、拡張と言うポンプ機能が働いて、リズムを刻んでいる

しかし、心室細動の場合は、心臓の筋肉が無秩序なリズムになってしまい、しっかりと収縮できないためにポンプ機能を失った状態である

心室細動

無脈性心室頻拍
(p-VT:pulseless ventricular tachycardia)

心臓には、ポンプ機能があり、心臓には4つの部屋がある。
血液を受け取る「心房」と、血液を送り出す「心室」がある

心室頻拍の状態となると血液を送り出す役目の心室が興奮状態となり、ほとんど血液を送り出さなくなり、脈が触れなくなりなる。

心室頻拍

●AEDによる電気ショックが適応となる心電図は
電気ショックが不要となる心電図は、【無脈性電気活動】と【心静止】の2つである。

無脈性電気活動(PEA:pulseless electrical activity)

無脈性電気活動

PEAは、QRS波をつくる電気的活動があっても、心臓は血液を拍出できない・わすかに拍出ができていたとしても低血圧のため脈拍を触れることができない。

心静止(asystole)

心静止

“asystole”は“無収縮”を意味する。心室の電気的活動はなく、QRS波がない。

AEDの使用の判断に迷ったら??

もしあなたが、急変した人を発見・倒れている人を発見した時、どうしたらいいのかって迷う時ありませんか?頭が真っ白になり「何をしたらいいのか」など思いませんか?
特に職務上、急変した時に救命処置の対応が必要な一定頻度者の方は常に心肺蘇生法やファーストエイドといった非心停止の状態の人への対応の講習を受講しておく必要があると思う
ここでは、AEDの判断に迷った時・・・と言うことで記載する

AEDを使う人は、「反応がなく、呼吸が正常ではない、脈拍がない」の心停止である状態の人に使用する。ですが、脈の確認はわかりにくいため、「反応がなく、呼吸が正常ではない」場合は、心停止と判断してください。また「呼吸が正常ではない」と言う言葉ですが、呼吸がある様に見えても、しゃっくりあげるような死戦期呼吸と呼ばれる状態は心停止である。

要するに、AEDの使用の判断に迷った場合は、

  1. 倒れている、もしくは倒れようとしている状態で発見したら、まずは「心停止」と疑いながら声をかける
  2. 「大丈夫ですか」と声をかけて反応がなければ、「心停止」と判断する
  3. 「誰か助けてください」など大きい声で助けを呼ぶ
  4. ・周りに人がいたら、「119番通報・AED」の要請をお願いする
    ・周りに人がいなくて、携帯を持っていれば、119番通報し救急要請をする
    ・周りに人がいなくて、携帯も持っていない場合は、通報しにいき、もし近くにAEDがあればAEDを持って現場に戻る
  5. 呼吸を5秒以上10秒以内で確認する
    呼吸がわかりにくく、判断に迷ったら、速やかに心肺蘇生法を実施する。

心肺蘇生法により血液運搬に必要なポンプ機能の代わりになる。
心肺蘇生をしていて体動があれば、心停止ではないため中止にすればいい。
心肺蘇生をしていて反応がなければ、AEDの操作に入り、
  ・ショックが必要であれば→除細動
  ・ショックが不要であれば→心肺蘇生法を継続。

まとめ

AEDによる電気ショックが適応される症状や、心停止の種類についてまとめてみました

重要なことは、倒れている、倒れようとしている人を発見した時には、通報と心肺蘇生法を実施し、AEDがあればすぐに使用する。
心肺蘇生法はAEDが到着するまでの繋ぎであり、蘇生率の低下を防ぐことができる。
だが、突然の心停止である心室細動はAEDによる除細動を行わなければ蘇生率は低下する

心肺蘇生法とAEDによる除細動をスムーズにするためには、講習会で学ぶことが必要である